明けましておめでとうございます
ご門徒の皆様におかれましては、さまざまな思いで新年をお迎えのことと存じます。
専教寺護寺に関しまして、常にご理解ご協力を賜りまして有り難うございます。
昨年7月豪雨により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
当専教寺では、50戸近いご門徒が被災されました。大水からの脱出、避難、片付けと、真夏の大惨事となりました。
いろいろな方面から支援の手が差しのべられ、ご門徒の方々も次々と物資を本堂に持ち寄って下さいました。専教寺ご住職も、安否確認、被害状況の把握、物資の搬入、ボランテイアの要請等、東奔西走され、私も物資搬入に同行させていただきました。機器、家具、衣類、生活用品等の多くを失い、家屋の損傷も激しい惨状です。
仏壇を失った方には、要望に応じ、ご本尊の無償交付を本山に申請され、ご住職は当面のお給仕のための仏具などを贈られて、「毎日、仏様にお参りできる」と安堵されたご門徒も、多くおられたと聞いています。専教寺護寺会は、義援金を本山に送り、当仏教婦人会は、支援物資搬入、調達発送に取り組まれました。
10月には、西本願寺のご門主が、被災状況視察にこの地方を訪問され、被災寺院の本林寺( 笠岡市) でご面接が行われました。その際、参列した被災者に、お見舞いとねぎらいのおことばを賜り、私共は力づけられ有り難く思いました。
今なお、多くの方が、仮設やみなしの住居などで、不便なくらしを続けておられます。寒くなり健康面も心配されます。
そんな中で「多くの方の支援のおかげで、生きることができた」と感謝の心を持って、前向きに立ち上がられている方に頭が下がります。被災された方々の一日も早い復興を願います。
さて、専教寺で勤修される行事、法要は、皆様のご奉仕、参拝によって滞りなく営まれ、ご苦労の中におられる方ともいっしょに、ご法話を聞くことができ、有り難く思います。この温かいお聴聞の場を、大切にしてまいりたいと思います。
皆様のご健康を念じ、今年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。