ご挨拶

住職 釋 龍生

 新年あけましておめでとうございます
 今年もよろしくお願い申し上げます

  一般的に新年の事始めといえば、寺社仏閣への初詣が挙げられる。今年も依然としてコロナ禍の状況にあるが、日本の流行の状況が少し落ち着いている感もあり、今年は去年よりも初詣の人出が多くなるのではないだろうか。コロナ禍の続く昨今では少し懐かしい気もするが、例年、年始に流れるテレビのニュースでは、有名な寺院や神社の境内に、入る隙間も無い程に初詣客が参拝している様子が流れていたことを思い出す。
 日本は「結婚式は教会で、葬式はお寺で」という言葉に象徴されるように、重層信仰の国である。 初詣と言えば大体の人が必ずと言ってよいほど、神社に詣でるのではないだろうか。新たな年を迎えて、自らの穢れを神さまに祓い清めていただくと同時に、新たな年が良い年になるよう請い願うのが一般的であろう。
 先日、「本願寺新報」を読んでいたら、仏さまと神さまの違いは?という記事が載っていた。その記事を個人的に要約すると次のようになる。日本で祀られる神さまは、日本の神々やインドの神々などとさまざまだが、一般的に仏教では、自らの業により生死を繰り返す「六道」という迷いの世界があり、6番目の「天」が神々と示される。また神さまは、仏さまの権現と示される。権現の権とは仮ということで、仏さまが生きとし生けるものに仏縁を結ばせるために、敢えて神さまという仮の姿となって現れた存在と示される。一方で親鸞聖人(以下、宗祖)は、神さまは、仏さまの仏縁に遇い、ご教化をいただく存在とされ、仏道を歩む衆生(念仏者)を守護する存在と示される。また宗祖は、神さまは常に念仏者を守護する大切な存在である故、決して軽んじてはならないといましめられる、と。
 今年もコロナ禍の影響で、例年1月1日にお勤めする元旦会に、年の始めの阿弥陀さまへのご挨拶として、門信徒とともにお参りすることができない。一日も早くコロナ禍が終息して、ともにお参りができる日を心待ちにする日々である。ともにお参りはできないが、今年の初詣はお寺に、専教寺にお参りいただき、念仏者として阿弥陀さまの救いのおはたらき、お念仏をいただくご縁に恵まれることを切に願うとともにお勧めしたい。

坊守 佐々木 ひろみ

 あけましておめでとうございます
 昨年は大変お世話になりました
 本年もよろしくお願いいたします

 昨年もコロナ禍で、皆さまもご不便な日々を過ごされたのではないでしょうか。できないことも多い中で、「新たな日常」と言われることも生まれてきています。
 私自身をふり返りますと,緊急事態宣言であまり外出ができないとき、必要な服、日用品はインターネットで買いました。受けたい講義もインターネットを使って学びました。そして学校によっては、カメラ付きのパソコンを介して、全校朝礼は集まらずに画面を見ながら行われました。これだけ便利な時代であるからこそ、何とか乗り切れているところもあり、よかったなあと思います。とは言え、インターネットを使える人ばかりではありませんので、お困りの方も多くおられるのではないかと思います。
 また、息子のこども園の行事も、人数制限があったり、我が子の発表を見たら保護者を総入れ替えしたりするなど、感染対策をしながら工夫を凝らして行われました。何とか子どもたちが発表できる場を設けてくださったり、少しでも子どもの成長を見られるように保護者のことも考えてくださったりしていました。大変な中で、行事を実施してくださるだけでもありがたく、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 先日、学校行事について話した、ある子どもの言葉の中に「みんなで出かけられるだけでうれしいです。」というのがありました。家族で出かけたり、泊まりに行ったりすることができにくい中で、少しでもできることがあることに感謝する気持ちは、子どもも感じているんだな、でも子どもにこんな思いをさせてしまっている現状が早く終わればいいのになと思いました。
 できないことが多い中でも、工夫して過ごすことの多くなった最近。でもやっぱり、直接人と会って、会話や食事をしたり、実際に足を運んでいろんなものを自分の目で見たりする日常が、早く戻ってほしいという思いは強くあります。専教寺では、昨年も永代経法要、報恩講法要ともに寺族のみでお参りしました。門信徒の皆さんが集まって、共にお勤めしたり、お聴聞したり、お斎をいただいたりする日が早く戻ってほしいです。またお会いできる日を楽しみにしています。
 皆さま、今年もどうぞお元気でお過ごしください。

総代・仏婦役員一同

 新年おめでとうございます

 皆様におかれましては、諸々の思いで新年を迎えられたことと存じます。
 門信徒の皆様には、常々専教寺護寺のために、ご理解ご協力を賜りまして有り難うございます。厚く御礼申し上げます。
 豪雨災害から3年経ちました。被災者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。ご苦労が続いておられることと思います。今年も復興が進みますようにと念じます。
 そしてコロナ対策の日々が続いています。医療に従事される方々をはじめ、各面でご尽力くださっている皆様に感謝申しあげます。
 報恩講法要の参拝が可能になるかと思いましたが、密を避けるためにこの度も中止となりました。私たちの心の拠り処である本堂で、門信徒が集ってのお勤めやご法話のお聴聞ができる日の早く来ることを願っています。    
 専教寺におきましては、納骨堂が完成し門信徒のご要望にお応えすることができています。
 雨漏りの生じていた山門の屋根葺き替え工事もでき、安堵しています。皆様のご理解ご支援のおかげと、感謝申しあげます。
 すでに、支援物資をお寺にお届けくださっている方もありますが、専教寺では、生活困窮家庭への支援に取り組まれています。集まった物資を窓口に届けられると、大変喜ばれ感謝されるということです。詳細は寺報でお知らせしてあります。お互いに支え合い困難な今を乗り越えられますよう、物資がある方はご協力をお願い申しあげます。
 行事が中止されている中で、遂行されている事業をご報告いたしました。今年もよろしくお願い申し上げます。
 皆様におかれましては、健康にご留意されてよい年となりますように念じます。